マー君デビュー戦で先頭打者本塁打
ブルージェイズから今オフにフリーエージェント(FA)となっているメルキー・カブレラ外野手(30)には複数の球団が獲得に興味を示しているが、米メディアは8日、その中でもマリナーズが一歩有利であると報じた。
スター選手のカノを抱えているマリナーズだが、フロントの考えとしてはそのカノの足りない部分を補ってくれる存在としてヤンキース時代のチームメートであり、また同郷のドミニカ共和国出身であるカブレラを獲得したいとのこと。
ドミニカ共和国出身という点では、マリナーズは5日にオリオールズからクルーズを4年総額5800万ドル(約70億円)で獲得したばかりだが、これも同じ狙いがあるようだ。
そのクルーズとほぼ同じ条件をカブレラに提示するとマリナーズは伝えられているが、カブレラは5年での長期契約を望んでいるという。
DeNA高崎は500万円ダウン
広島の会沢が5日、1000万円増の年俸1900万円で契約を更改した。8年目の今季後半に正捕手の座をつかみ、65試合に出場して打率3割7厘、10本塁打、30打点。ただ、8月末に右太もも裏を痛め、約1カ月離脱した間に優勝争いから後退したとあって「本当に悔しかった。1試合でも多く試合に出たい」と来季の雪辱を誓った。
出場60試合で打率2割3分4厘と振るわなかった広瀬は1200万円減の年俸4800万円でサインした。(DeNAの高崎健太郎投手(29)が5日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、500万円ダウンの3900万円でサインした。
高崎は今季14試合に登板し、2勝3敗の成績に終わった。「1年通して1軍で投げられなかったのが悔しい。もう1回ちゃんと1年間ローテーションで回りたい。ただ後半戦は先発で投げられたので来年につながると思う。球種(シュート)を1つ増やして投球の幅が広がったので、オフの間にその感覚を忘れないようにしたい」と来季へ巻き返しを誓った。(
オリ参戦中島獲り
オリックスが、アスレチックスからフリーエージェント(FA)となっている中島裕之内野手(32)の獲得に乗り出すことが30日、分かった。同選手が国内復帰する際、11月30日までは旧所属球団の西武以外の球団が獲得する場合には西武に対して、最終年俸2億8000万円を基準とした補償金を払わなくてはいけないが、その期限が終了。すでに古巣の西武や阪神、中日、DeNAが獲得に動いている中での参戦となる。
狙いはセンターラインの強化。今季、遊撃は安達が143試合にスタメン出場も、二塁は平野をはじめ計6選手が先発起用された。中島は遊撃はもちろん、二塁の守備も可能。内野の層を厚くするために、是が非でも欲しい選手といえる。また、中島は兵庫県出身。チームの本拠地が同じ関西圏という点もアピールポイントとなる。
今季、オリックスはわずか勝率2厘差でリーグ優勝を逃した。その「大きな微差」を埋めるべく、今オフは大型補強を敢行している。すでに日本ハムからFA宣言した小谷野を獲得。今季4番で32本塁打、90打点をマークしながら残留交渉が決裂して退団が確実となったペーニャに代わる新助っ人として、DeNAの保留選手名簿から外れ自由契約となるブランコの入団も決定的だ。さらなる野手の補強へ、白羽の矢を立てたのが中島だった。
ダル MRIで右肘異常なし
肘の炎症で8月に故障者リスト(DL)入りしたレンジャーズのダルビッシュが25日、チームの地元アーリントンでMRIによる精密検査を受け、チームドクターから異常なしのお墨付きと投球練習の許可が出た。
ダルビッシュは12月初めから投球練習を再開し、数週間アーリントン残って調整をする予定という。
レンジャーズのレビンGM補佐は「彼は何の問題もなく春季キャンプ入りできるし、レンジャーズにとっても良い日だ」と2015年シーズンに向けての良いニュースを喜んだ。
ダルビッシュは8月13日に故障者リスト入りが発表された。9月6日には低迷するチーム状況も考慮されシーズン中の復帰見送りが決まった。22試合に先発して144回1/3を投げ、10勝7敗、防御率3・06、182奪三振の成績でメジャー3年目のシーズンを終えた。
阪神・坂井オーナー
阪神は25日、大阪市内のホテルで球団納会を開いた。冒頭のあいさつに立った坂井信也オーナー(66)は日本一奪回には失敗しながらも首脳陣、選手たちには一定の合格点を与えた。
「今年はCSで連勝を重ねていく姿を見て、自信を持って“見事だった”といえる。日本シリーズでは勝てませんでしたが、充実の一歩手前のシーズン」
昨年とは一変した総括だった。昨季はリーグ2位ながらCSファーストステージでは広島相手に2連敗。「頑張った面は多々ある」と一定の評価をしながらも終盤での失速を指摘。「(周囲から)大失速、スタミナ切れと言われた。来年はこういったことを言われないように」と話していた。
来年は球団創設80周年の節目の年だけに、坂井オーナーも「リーグ優勝、日本一をダブルで取れるように頑張ってほしい」と、あらためてリーグ優勝を厳命した。頂点を目指す和田阪神が虎の歴史に新たな1ページを加えるために再発進する。