マエケン残り3戦全勝ノルマ

広島・前田健が18日、今季残り登板3試合で全勝を自らに課した。21日のDeNA戦から28日のヤクルト戦、10月5日の今季最終巨人戦に先発予定。首位・巨人に6差をつけられ、逆転Vは絶望的な状況だが、最後まで全力を尽くす姿勢を改めて強調してみせた。

 「優勝の可能性がある限りは、仮にゼロになっても一つでも順位を上げるために、モチベーションは変わらない。投げる以上は勝ちたい」

 ここまで11勝8敗、防御率2・58。いずれもリーグ2位につけ、今後次第では2冠の可能性も十分ある。「残り3試合。納得できる数字で取れることはないと思う」。昨季の15勝、同2・10の成績を下回るのは確実だけに、右腕は自嘲気味だ。

 それでも前回15日の巨人戦は、直球で押して8回零封。「感覚的に悪くない。いい形になってきた」。遅ればせながら好感触を得ており、「チャンスがあれば…」と2冠奪取にも意欲を示した。